2022年12月のつぶやき

 

 ・2022年12月の一句。「ズブロッカ モスコフスカヤ リモンナヤ オホートニチヤ シロックスタルカ」

 

 ・11月のことだったかも。視界の上の方で、テープの切れ端みたいな金色がちらちらと舞った。その時は神様みたいな天使みたいな何かの仕業のように思えたけど、あとで思い返すとなんとなくゲームの演出みたいだった。少しレアなアイテムを手に入れた時の演出のような。世にいう閃輝暗点なのかとも捉えたけど少し違うようにも思う。細切れにされた金テープが、透明の球のまわりをくるくると小刻みにめぐるようなものだったからだ。やはり科学的な説明に正解をもらいたい心持ちではなくて、それを神秘体験として受け止めたかった。

 ・自分の信じる神が不完全であることを認めたくない気持ちが強く起こった。気持ちが強くある。上の話とは全く別の事柄。

 ・「どんな物語もいつかは終わるということ」を忘れたくない。

 

 ・ひっさしぶりにひどい悪酔いをした。自戒のために書き残す。前日にも飲酒していたこともあって体内の水分量が少なかったのが原因だろう。飲酒量自体は大したものではなかった。充分に食べ物も身体に入れていた。人と別れて帰る頃には、つまりその日のうちにひどい頭痛に襲われた。数年ぶりに嘔吐した。胃から横隔膜から食道からが一致団結して、物理的な違和感を口から外に出す動きは本当に不思議だ。普通は口から下へ向かうだけなのに、いざとなったら逆行させられるように出来ているのだ。よくできている。胃液が苦くて酸っぱかった。身体を起こすと上半身から血がおりていき、心拍数が高まった。心拍数があがるとパニック発作を呼び寄せてしまうことになる。起き上がって薬を飲むべきなのにそれが出来ず、眠ってしまうべきなのにそれが出来ず、ひたすら苦しむ為だけに存在していた。度数の高い酒を飲んだせいか、吐く息のアルコール臭さがひどかった。外の救急車の音も、カーテンから漏れる光も、五感の全てが不快で埋め尽くされていた。

 ・しばらく前からタバコもうまくないし、酒タバコを求めなくなったのは良いことだと感じる。私の味覚とか嗜好は3か月サイクルで移りゆくフシがあるようで、そのサイクルの一区切りが今なのかもしれない。