ずっと言ってる自論

 

 これは持論なんだけど……。

 人間はどこから来てどこへゆくんだろう、世界って何なんだろう、とか。誰だって中学生の頃にそんなことを考えたりしたじゃんか。でもそれは一時の熱病みたいなもので、大体はそんなことを考えないようになる。熱中することに出会えたり、すべきことに集中出来たりするから。考えても仕方ないことにとりあえずの回答を貼ってから、勉強とか運動とか人間関係とか趣味とか、現実の、実利の世界に向き合うようになるわけである。言わば「考えたらどうにかなること」に取り組むようになっていく。そうして大人になっていく。これが正しい、というか一般的な流れだと思う。

 ところが(!)、ごく一部の人間は引っかかってしまう、つまずくと言ってもいいかもしれない、何に?考えても仕方ないことに!自分なりの答えが見つからなかったり、どうもしっくり来なかった人もいる。世界って人間って自分って何なんだ。とりあえずの回答を正答と思えなかった人たち。彼らはどこに行くんだろう…………

 そう彼らは哲学とか美学とか心理学、あるいは芸術の世界に足を踏み入れてしまうわけである。学問という、人文学という、広い広い大海原の、海溝みたいなところに……卒業後消息不明の奴が多い学部へと…………彼ら?いや、私たち…………