学生時代に使ってたカメラ その1


 「その2」は予定されておりません。

 むかし撮った写真を見返すとそのころ聴いてた音楽、よく通った道、会っていた人……などなど色んな事が思い出されて胸がきゅってなる。学生時代、そのさなかにいた頃気持ちは比較的地獄だったように思うんだけど今となっては、1日でいいから戻りたい期間になっている。

 

CANON A-1

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 一眼レフ。メカメカしい見た目が男の子のメカメカ心をくすぐるクールなカメラだ。その位置づけは「今でいう5D」だとよく人に説明した覚えがある。

 これが学生時代に一番使ったフィルムカメラだ。間違いなく。常用レンズは28mmのF2.8だった。デジタル一眼よりふたまわりぐらい小さくて軽くて大好きだった。まるで自分の分身みたいだった。マニュアルで撮る方法がちょっと回りくどくて、シャッター速度優先にしといてレンズの絞り輪を操作するんだったかな。そしたらファインダー内にMマークが点灯する、とかそんな感じだったと思う。気に入りすぎて後からもう1台買った。右肩に28mmをつけたA-1、左肩に135mmをつけたA-1をかけて歩くと気分はもうサイコーだった。

 自分はキヤノン党とかキヤノン派というつもりは全くない。無いけどどうもこのメーカーのカメラばっかり手元にやってくる。やってくるようになっている。この理由というのも話をすれば長くなるけどカメラにも性別を持ったものがあり、キヤノンのカメラは大体めす(女の子)なのだ。それだけ言っておく。

 このA-1は動かなくなってしまった。機械式のカメラと違ってフレキシブル基盤が入ってるような機種だから直しようもない。というより直すぐらいならまあ新しいやつ買うよね。でもそんな気もどうも起きない。FDレンズもほとんど手放しちゃった。

 

 ・PENTAX ESPIO80

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 コンパクトカメラ。PENTAXロゴ下に貼ってあるシールはダリ展でゲットしたもの。他のESPIOシリーズと違って小さくて気に入っていた。そのかわりにズーム域が狭いわけだけど自分にとっては35-80mmで全く充分だった。リモコンがついていたり長時間露光が出来たりと結構ハイテクで、日付のフォントが可愛くて好きだった。大学卒業後に壊れてしまって、同じものを買おうと思ったら値段が上がりまくってて諦めた。特にこのESPIO80は人気があるみたいだった。でもコンパクトカメラに何千円も出せないよね。

 

 

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多くの人の青春的なものがここにあるとされている。ESPIO80

 

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短い電車。CANON A-1, NEW FD70-210mm F4

 

 前に書いたかもしれないけど業務用ISO100のフィルムの生産終了を受けて35ミリフィルムでの日常的な撮影を、ストックが無くなり次第おしまいにするつもりでいる。ペースに気を配れば今年中は撮り続けられそう。なのでキリよく2020年でおしまい!なんだかしんみりしちゃうなあ。デジタルで鬼のように撮ればいいんだけど、現像しにお店に行く必要が消えるわけで、そうなるとプリントする(=プリントしなくてはならない)ことがガクンと減るわけで……