ここ最近の写真・カメラ話

 

 ・11月に手に入れたコンパクトカメラのこと。試写の結果に問題はなかった。操作できる項目が限りなく少なくていい。フォーカスや露出に関するほとんどの要素がカメラ任せ。人間はカメラをどこかに向けてシャッターボタンを押すだけ。久しぶりのフィルムコンパクトだからか使うのが楽しい。気軽にパチパチ押してしまう。DPEショップへいそいそと持って行きフィルムをおうちでせっせとスキャン。家内制手工業的チマチマ感。

 

 ・久しぶりにEF85mm F1.8だけを着けて散歩した。1992年―今から32年前―に登場したこのレンズはバキバキに解像するわけではないが、かといってゆるすぎることもない。粗が無いわけでは決してないもののその写りは中庸そのものだ。しかしある光線状態においてはっとするようなドラマチックな、克明な描写が出来る。それを再確認させられた。

 

 ・Nikon Zマウントレンズに28-400mmというレンズが新しく発売されるとかされないとかいう噂をみかけた。24-200mmというレンズは既に発売されていて、これさえあれば一生やっていけるじゃんと思っていた。28-400mmにも興味を惹かれる。28ミリ始まりが許せる人はこちらを選べばいい。運動会でも結婚式でもお誕生日会でも、旅行でも日常生活でもこれ一本あればあとは他に何もいらないのではないだろうか。予備バッテリーと予備メモリーカードを無限に買い増やしていくぐらいではないだろうか。それでもお金が余るなら気分転換用のストラップを買ってもいいかもしれない。

 そんな私は24-120mmユーザー。F4通しなのでこれにした。とくに広角の周辺減光が気に障るがそれ以外は完璧と言っていい。デジタル補正を前提とした設計なんだろうなと思う部分もある。でもシャキシャキとよく写るレンズだ。

 24-200mmと悩んだのだが24-200の方は可変する開放F値が35mmの時点でかなり暗くなるのと全然寄れないのでやめにした。24-200は135mmの開放がF6.3で、24-120の120mm開放F4の方が魅力的だったし、200mmまでズーム出来るというのも私にとってはさほど嬉しいポイントではなくて(120mmも200mmもそんなに変わんねえだろという暴説がある)、24-120mmはSレンズらしいから24-120mmの方を選んだ。

 ……と、いうのはほとんど後付けの理由。単純にF4通しだから選んだというのが真実だ。でもこっちにして正解だった。「買った後に買わなかった方が欲しくなる」気持ちも生じていない。