ここ最近の写真とカメラに関するつぶやき

 

  ・写真を撮るばかりでちゃんと見返してないってことに気付いた。ことあるごとにガシャガシャ撮ってカードがいっぱいになりそうならPCに移して、PCがいっぱいになりそうならHDDに移してしている。ひたすら画像データを生成する人間になっている。もう機械の延長、デジタルカメラ用の自律移動式シャッター押し機と成り果てている。でも今はそれでいいとも思う。まとまった時間をかけて撮った写真をじっくり見返すときに私は人間に戻って、つかのま批評家や編集者になるだろう。

 ・まともに見返さずにパチパチ撮るにはデジタル一眼レフは大仰過ぎて、やはりSONY RX0が適任なんだけど、それだとラフに撮りすぎてしまうから当たり前すぎて違うと思う。順当ではだめ。しっかり構えるべきカメラで身軽に撮って、逆にコンデジでしっかり脇をしめて撮る、というチグハグさを引き続き大切にしていきたい。矛盾すること。逆をやること。

 ・ふと思ったけど「1インチ大型センサー」っていう言い回し、いいよな。堂々としてる。大型センサーっていう仰々しい単語、大好きだ。頼もしいよ。なんとなく「試作ビームライフル」と同じような印象がある。


 ・ある日、GR3xにテレコンをつけて換算75ミリで使ってみたいとか思った。75ミリにもなると一般的なポートレート撮影とか物撮りが出来る。コンパクトカメラで中望遠の画角が得られるのはものすごく魅力的だ。しかしテレコンをつけると50ミリ相当のクロップモードに設定されてしまうらしく、そこが引っかかる。ファインダーがないカメラで、背面ディスプレイを見ながらカチカチ撮るのはどんな感覚なんだろう。

 

 ・NIKON Z8をちゃんと見る機会があったので見てきた。ボディサイズとデザインが合ってない感じがした。ミラーレスののっぺり感とデジイチの塊感の悪いところ取りみたいだと思った。ずんぐりむっくりの木偶の坊といった風体だった。性能とか中身のことは全く見てないし調べてないから言及しない。ただ、第一印象がよくなかったという話。

 

 ・EF50mm F2.5 コンパクトマクロを、デジタルカメラにつけて持ち出すことがたまにある。F2.5の描写とF2.8のそれには見分けられそうなちがいがあることに気付いた。

 しかしこのレンズは不思議なレンズで、やけによく写る。ときがある。カメラの背面液晶で見ると最新のレンズと変わらないシャープさを感じるときがあるのだ。それから、絞りを開け気味にして明るいところを明るく撮ると紗がかかったように写るときもあって気に入っている。レンズにくもりやカビがあるわけではない。「儚く写る」とでも言えようか。淡泊な色乗りも相まって、存在したのかそうでないのか定かでない記憶のワンシーンのような写真がとれる。ことがある。