詩人になりたいとか言って

 

 …………詩人は昼間からお酒飲んでだらだらしてても女ぐせが悪くても朝起きられなくても許されるし詩人になりたい。あと詩人だったら親戚にお金を無心しても許されるし。画家には画材が音楽家には楽器が要るけど詩人は口さえあればとりあえず始められる気がする。紙とペンがあればもう言うことなしだと思う。全然知らないけど。多分当たってるでしょ。あとは感性でしょ。

 話変わるけど、思ったことをばーって喋(ってあとから文字起こしす)るのと、最初から文字にするためにキーボードを叩くのと、それぞれで出来た文章が違うのって面白い。

 ここ数年で系統だった思考がどんどん出来なくなってる気がしてる。文章のサラダ化が進んでるように思えてならない。自動筆記といえばシュルレアリストにもなりたいんだった。シュルレアリスムで思い出したけどダリは「私は毎朝起きるたびに自分がダリであることに喜んでいる」みたいなことを言ってたらしい。僕もそうありたい。パッと見ただのえげつない自己肯定の文章なんだけど、よく見ると「わたし」と「ダリ」の間に距離があることがうかがえる。自己を客体として見る目というか……ね……

 …………はいここまでが、長い一篇の詩でした。俯瞰に逃げて締める。逃げ締め。

 

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