もうほとんどのポケモンを知らない

 

 「部屋に植物を置きたい欲求」と「ペットを飼いたい欲求」をそれぞれ半分だけずつ満たしてくれるライフハックがあります。それは「草ポケモンのぬいぐるみを買う」です。

 生まれて初めて遊んだゲームは「ポケットモンスター クリスタル」だった。それももう20年近く前のこと。で、今はもうゲームをしない。なので年月が経つにつれ、どんどん知らないやつ(ポケモン)が増えていくことになる。

 ポケモンの描かれた色んなものを見かけて「これ誰?」と思うことが多い。自分が全く知らないモンスターと、自分のよく知っているモンスターが仲良くしている光景には違和感しかない。デジモンと仲良くしてるぐらい変な感じする。デジモンって単語が例えに出てくるのもどうかと思うけど。なんだろうな、ゾイドガンダムが一緒に散歩してるぐらい変な感じする。新しく生み出されたキャラクターに、ずっと昔から友達だったかのような笑顔を向けられるピカチュウもどっか壊れちゃってるんだと思う。

 ポケモンのゲームはどんどん発売され続けてるんだけど、それは「世代」として一応区切られていて、だから「これは第何世代のポケモンだ」という言い方をするようだ。その世代をまたいだ交流があると違和感を覚えるのだ。中臣鎌足織田信長坂本龍馬が一緒にラーメン食べに行くぐらい変な感じする。ルビー・サファイア(ちなみにこれは第3世代にあたるらしい)のポケモンと、その前の金銀クリスタルのポケモンが一緒にいるのも、(どちらもよ~く知っているけれどそれでも)なんか「う~~ん……」ってならないこともないもの。

 今何匹いるんだろうって調べたら809匹だった。絶句。自分が知っているのはどこまでだろうって調べたら386匹だった。全体の半分弱。それでも思ったより多く知っていた。この総数809匹を全部覚えてる子どもも普通にそのへんにいるんだろうね。すごいなあ。

 半分と面識がないなんて。ポケモンというコンテンツ、ポケモンという現象に、すっかりおいていかれた感じがしてなんとなく寂しいことも、ないこともない。

 好きなポケモンですか。やっぱり第2世代(金銀クリスタル)のポケモンに思い入れがある。皆ちょっと上品で穏やかだよね。特に好きなのなんだろう。チコリータとかハネッコとかキレイハナかなあ。キレイハナに進化させるのに必要な「たいようのいし」は虫取り大会で優勝すると貰えるんだけど、全然優勝できなかった。しぜんこうえんの音楽も良くてねえ。ゲームボーイカラーを持ち出して外で聴いたりしてた。