ゲームやらなくなるよね……

 

 最近みんな「あつまれ どうぶつの森」やってる。もうね、みんな。割合として眼鏡をかけてる人より多いと思う。こんなの初めてだってぐらい久しぶりに世間の流れから取り残されている感覚がある。

 

 大人になるとゲームやらなくなるっていうのすごくよくわかる。買っただけで満足しちゃう。って買ってないうちから分かる。小さな頃は1秒でも長く遊んでいたかったのに。不思議だ。

 もう遊んだことがあるゲームだったら出来るんだけど。それでも何時間も遊んだりしない。ああこうだったよなっていう確認作業がひと通り済めばもう終わり。それは流れが分かっているから、というのが理由のひとつとしてある。つまりやったことないゲームに対する敷居が上がってる。新しい世界に触れることが億劫になっているんだろう。アイテムとか用語を覚える脳の部位が萎びてるのだ。これは認知症の下地として充分なので気を付けないといけない。

 前にも書いたけど、「ポケットモンスター クリスタルバージョン」が人生で初めて遊んだゲーム。このゲームがまとう空気は義務教育以上に私の心身に染み込んでいる。人生の初期において「小さな頃家にいた犬」と同じぐらい大きなウエイトを占めてると思う。まあ小さな頃家に犬がいなかったから断言は出来ないんだけど。

 「おいでよ どうぶつの森」にものめり込んだ。あまりに長い時間遊びすぎて、脳がゲーム内の世界の方を「現実」だと認識しつつあった気がする。それから、現実の友達と遊びに行く時とかお金がなかったら「途中で魚釣って売るか」とか自然に思考するようになっていて、自分で気付いて驚いたことが何度もあった。4000円ぐらいで売れる化石が見つからなかったら1匹700円のスズキを釣って何匹か売ればいいだろって。他にも、人に話しかけるときや何かの掲示を読むときに右親指がぴくっと動くようにもなっていた。その場にないAボタンを押しているわけである。