小学校には入ってたと思うけど、初代μを買い与えられたところから写真人生が本格化したんだろうな、たぶん。これがコニカ・ビッグミニとか富士フイルム・カルディアミニ ティアラだったら、きっと今とは全く別の人間になっていて、全く別の写真生活を送っていたはずだ。
いくつかのオリンパスのカメラには何ともいえない気品がある。デパートで売られているような佇まいだ。エクリュ*1にしろミューにしろ、撮影の道具であると同時にカメラそのものが最高の被写体でもある。
見て。美しいコンパクトカメラでしょう。ボディはなめらかな曲線で構成されていてセクシーで、レンズはまるで澄んだ湧き水をかためたようだ。
μには色々シリーズがあるけれど、外見的にはこの初代μこそが頂点だと確信している。ズームもパノラマもついていないし（どっちも要らねえよ）、ピント精度だって決して良いわけではないけど。
