感情の解像度

 

 感情の分解能というか解像度のようなものが近い人似ている人と付き合うのがいいなと感じる。比較的繊細な人間と比較的図太い人間が衝突した場合、前者の方が多くダメージを負う。ガラスのコップとステンレスのコップがぶつかり合うとガラスの方が割れるのと同じだ。

 例えば「嬉しい」から「悲しい」まで何段階あるか。どのようなグラデーションを持っているか。もしくは「嬉しい」の反対に「悲しい」とはまた違う感情が置かれているのか。それは本当に人によって全く違う。その差を意識することが多くなった。これは優劣ではなく差異だ。そしてその分解能や心(感情と精神)の複雑さというものは生きた年齢に応じて増してゆくものではどうやら無いらしい、ということも分かってきた。

 

f:id:artexhibikion:20200324035722j:plain