2023年1月のつぶやき

 ・私の時計占い*1によると、2023年(の私、あるいはあなた、あるいはこの世界)の状況は以下の文章で表現されます。

 「四角の波に覆われた海へとゆっくりと漕ぎだす船。灰色の分厚い雲間からは午後の日が射しこむ。船の上には女性か少年か分からない若者が寝そべっている。その表情は微笑に近い。湾内にはいくつかの天然島と人工物があり、今いる所を判断する材料は充分に用意されている。遠くには停泊中の大型船が数隻見える。それらは立ったまま目を無理に閉じているようで、何かが過ぎ去るのをじっと待っている様子」

 

 

 ・2023年の三が日は、体温が低かったせいなのかプロテインを飲んでなかったせいなのか何なのか分からないけど、伸ばした手の先が闇に溶け込んでしまうほどの激鬱状態にあった。太陽が落ちて外が暗くなり始めてからようやく活動出来るようになる、みたいな過ごし方だった。大掃除みたいなことをしたかったけど無理だった。

 ・去年書いてたか分からんけど、去年の11月頃のこと。自分が気にってる帽子に刺繍を入れてもらったんよね。お気に入りのものをどんどん増やしていきたい。

 ・2022年の12月、ガンダムSEEDバトエンが新品で売られているという情報をキャッチし、無事に手に入れた。ていうかSEEDのバトエンなんてあったんやねえ。知らんかった。2022年まで一体どこで眠っていたんだろうか。

 ・届いた。タバコのノベルティ。携帯灰皿。届いたのを見て応募していたことを思い出した。ありがとうございます。小さい絆創膏とか入れるのに使いますわ。

 

 

 ・きちんと追えているアニメは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』だけ。アナザーガンダムを久しぶりに見ている。宇宙世紀以外のガンダムって自分の場合はその世界のザク的ジム的なMSを好きになれるか、にその作品自体を好きになれるかがかかってると思うんだけど『水星の魔女』はそんなの関係なしにお気に入りの作品になった。単純に質が高いから、別にガンダムじゃなくても(ガンダムのネームバリューを借りなくても)高評価を得られるアニメだと思う。スレッタとミオリネが仲良くしてくれればもうそれでいい。これからどうなるか分からないけど戦争とか起きないでほしい。怖々見ちゃうよね。MSだとガンダム・ルブリス・ウルがピンときた。

 因みに《宇宙世紀以外のガンダムに出てくるザク的ジム的なMS》で好きなのは『OO』のティエレンと『W』のリーオーです。

 ・「水星の魔女」第1クール最終話の12話を見た。なんというか、この、視聴者の安心したい気持ちを破壊してくる展開がガンダムらしさかもしれない。スレッタが暴力と容赦の無さを得たことで、これまでミオリネがスレッタを従者のごとく従える*2ようだった構造が変わり、2人の力関係は歪んでいくのだろう。

 ・「水星の魔女」が表紙と知り、およそ3億年ぶりに『月刊ニュータイプ』を買う。書店で手に取ったらかなり薄くなっていて驚いた。普段買ってない奴が言うのはよくないけどそのうち廃刊になりそうで怖い。「西村しのぶの神戸・元町"下山手ドレス"」「ゆうきまさみはてしない物語」が未だに連載されていてビビった。でも安心した。一方「林原めぐみのぴーひゃら生活」は連載が終わっていたらしく見当たらなかった。

 ・YOASOBI「祝福」、シユイ「君よ 気高くあれ」ばっかり聴いてる。歌詞が良い。

 

 

 ・鉄フライパンを増備した。今年はこの子を使い込んでいきたい。今度のは小さめなので、もし根無し草放浪暮らしを始めることになったらこれを連れて行こうと思う。あーでも飯ごうの方がいいかなあ。

 初めて鉄フライパンを買ったのは何年か前だったが、使い始めの頃の感動は忘れられない。適当に切った野菜どもを炒めているだけでも素材の香りがすごくたってくる。テフロン加工のフライパンと違って自然に焦げ目がつく。最初にフライパン自体を温めたらあとはずっと中火でも充分に炒まる。使った後はフライパンが冷えないうちにちゃちゃーっとすすいで、再び一度火にかけて水分を飛ばすだけでいい。すぐ洗うクセがついてズボラ者の自堕落を律してくれる。

 

 

 ・そういえば何年か前はよく、ある人のことをよく考えていた。な、とふと思い出した。変わっていて綺麗な人だった。当時の自分はその人と一緒に写真を撮りに行くような関係になりたがった。おしゃれな喫茶店をまわるような陽だまりに芝生の写真散歩ではなく、工業地帯やコンクリートジャングルを黙々と歩く撮影行にだ。彼女にカメラを渡したらたぶん私よりもっと個性的な写真を撮ったはずだし、私に扱えない50ミリのレンズを、焦点距離なんて知らない彼女は良い絵筆としたはずだ。内実が似ていたからかテンポが通じ合った(とこっちが一方的に思っていただけだった)人だったので、何も話さずとも一緒に、まるで人間と狼みたいに町を歩けると、何年か前の自分は本気で思っていたんである。

 ・結局お前はこういう顔が好きだよね、という趣味が分かりやすくて自分でも笑ってしまう。

 ・いま付き合いがある人に対しても、何年か経ったら「あの人は元気にしてるのかな」と思いをとばしたりするのだろうな。

 

 ・植松孝夫「Straight Ahead」、渡辺香津美「Jazz Impression」をとくによく聴いた一か月だった。

 

 ・持ち物の整理をしていたらシガリロが出てきた。怖々吸ってみたが劣化はしていないようだった。安物の割りにはうまい。調べてみるとなんと終売になっていた。2,3年程前に買ったものとはいえ軽々しく火をつけてしまってなんかもったいなかった。葉巻はほっとくと火が消えちゃうのがどことなくつつましい感じがして好きだ。

 

 

 ・また良い感じのG-SHOCKを知ってしまった。GW-M5610U-1CJFというモデル。ブルーを基調としたクールな見た目。液晶も青みがかっている。電波ソーラー。誘惑に負けてしまいそう…………

www.casio.com

 

 

 ・NIKKOR Z 26mm F2.8という極薄レンズが開発中らしい。マウントが金属っぽいぞ。これは魅力的だ。買ってしまいそうで恐ろしい。Zレンズは増やさないつもりなのに。小さいくせに何やかんや3万5千円とかしそうだけど、24-50より質の高い「レンズキャップ」なんだろうな……

dc.watch.impress.co.jp

 

 ・ときどき浮かれた気分でいると必ず、「お前は死ぬまで得られなかった人間なんだぞ」と言われるような、頭を押さえつけられるようなイベントが起きる。そうなるともう気分は台無しだ。どこへ行って何を見ても消耗にしかならず、食べたいものも聴きたい音楽も分からなくなる。一度全てを帳消しにしたい。しがらみとか過去とか。それは出来ないのだから落下音のように消え去らせてほしい。

*1:腕時計を投擲し、着地体勢と方角によって未来を解釈する行為

*2:従える、という言葉は決して言い過ぎではない。ミオリネは誰かと対等な友人関係を結ぶことをしてこなかったのだから。