2022年11月のつぶやき

 

 ・秋冬の、抜けるようなスカッとした真っ青な空を見る機会に何度か恵まれた。空そのものがリバーサルフィルムといった様子で、こってりとした青が本当に素晴らしかった。「おいでよ どうぶつの森」の上画面みたいだった(これは私なりの最高級の賛辞なのである)。

 

 ・秋にもなってくると夜が深い。窓から滑り込む外気に線香の煙を泳がせる時間は何物にも代えがたい。部屋の主要な照明を落とし目を瞑ると、向こう離れた大通りの喧騒がおだやかに聞こえてくる。ごうごうとこだまする都市の駆動音も私のいるところでは遠鳴りする波のうねりのように感じられる。

 ・紙に印刷された絵や写真は時間や場所によって、また視覚する人の心情によって見え方が変わる。それそのものの性質が変化しているわけではない。音楽もまた同じ、聴こえ方は聴かれ方に左右される。その事実を文章にして掲げる代わりにレコードを部屋に飾る。CDやレコードのアルバムを所有すること飾ることについて考えていた。

 

 ・「男は自分よりバカな女の方が好き」みたいな主張にはどうも賛同できないな。私はバカな女性は無理だ、悲しくなってしまうから。過度に感情移入してしまって。この子なりにおれのことを考えてくれてるんだな……と感じるような場面があると、その健気さというかいじらしさに涙が出てしまう。つまり無理というのは「本当そういうのに弱い」という意味です。

 バカさ加減は私と同等レベルでそれから頭が弱くない相手がいい、一緒に居て快適だ。頭の「良さ」とは別に「弱さ」という評価軸を自分のなかに持っている私は頭が弱い人が苦手だ。例えば共感を求めて相談をし、アドバイスを聞き入れないような人。デモデモダッテちゃん。けれどその弱さは人間臭さだと思うし、どうしても嫌いになれない。そんな自分が一番好きになれない。

 

 ・「あと3年しか生きないとすれば」と仮定すると本当に手に入れるべきものが見えてくる。あれもこれも欲しくなるけど無くても困るわけではない(今ないけど困ってないし)。自分の精神ひいては魂にとって栄養になるものは何でしょうか。常に問い続けたい。お金は栄養になるものに、ものにのみ、使うようにしたい。

 ・最近たばこがうまくない。ライターのガスの臭いなのかもしれない。鼻の奥に刺さるような、無理にたとえるなら酸っぱさに近いような味が、今のところどの銘柄でもする。他者から漂うアメスピとかのニオイは香ばしくてうまそうだなあと感じるのに。

 

 

 ・G-SHOCKの新シリーズが発表された。「はいはい、5600ね。それで6900、人気だもんね、それから5900か……5900!!?」というような独り言を割と大きな声で発した。G-SHOCKは5000や5600よりも5500が、6900より5900が好き。私はそういう人間です。マグロやサーモンより鯛が、カルビやロースよりタンが好き。

 

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 ・ここ最近気になってるG-SHOCKMTG-B3000DとAWM-500D-1A8JF。前者は高そうでカッコいい。電波ソーラーだし。でも曜日針って本当にいるの?って思う、あとデュアルタイム(ワールドタイム)って私の生活には必要ない。2都市の時間をパッと見たい事情も欲望もない。でも欲しい。AWM-500の方はシンプルで良いなと感じた。賛否両論別れる異形針も見続けてるうちにアリなのかもと思うようになってきた。液晶まわりの文字が多いのは機能が多いから仕方ないんだろうけどうるさい、文字のせいでせっかくのバーインデックスも欠けてしまっている。でも欲しい。AW-500シリーズだとあとはAW-500MNT-8AJRもうっすら欲しんだよなあ。