学問か昼寝か

 

 何かを体験することってやっぱり大事。インターネットの普及で文字情報は簡単に、質は別としてほとんどタダで手に入るようになった。その今だからこそお金や時間をかけて得る知の重要性は増している。「10センチ(じっせんち)でいいから実践知を」ということです。

 スマホやパソコンで知ったことは目から得られて脳で解釈されて貯められる。端末の操作以外で、手をこちゃこちゃ動かすことはない。手をこちゃこちゃ動かして、肌で雰囲気を感じ取ってこそ得られる情報があるなと思うことが多くあった。

 例え話だけど。銃を撃ったことがないミリタリーオタクが、デザートイーグルは肩が外れるんだよね、などと、さも撃ったことがあるかのように語る。自分がその場にいなかった戦場についても、持ったことのない車や楽器やカメラに関しても、得意げに語る人というのはいて。当人は大層気持ちいいんだろうけど気持ち悪いことこの上ない。

 自らの知にお金・リソースを注がないのは知的貧乏人だ。日本円を持ってない人になることより、実践知や体感の蓄積も含めた知が無い人になることの方が僕は怖い。スマホでとりあえずの答えが見つかってしまう昨今、空疎な知・体感を伴わない情報によって脳のスペース(有限なのか無限なのか知らないけど)を埋めつくされてしまう危険性に常にさらされている。

 PDCAサイクルの考え方、他の人よりは好き。これについての文章はまた今度にするけど、D(実行)が抜けるとサイクルは回らない。科学でも立てた仮説を検証しないと形にならない。日常生活でも「あれどうなんだろうね」「どういう感じなんだろうねー」と言っているうちに出来なくなることが沢山ある。(今やらないと出来ない、の危機感すら覚える。やりたいこと、積み残しをどんどん切り崩していかないと。昼寝に次ぐ昼寝、二度寝三度寝と、身体を家の外に投げまくっていかないとダメだと強く感じる)

 学問、ネットでちょちょっと調べて得られた知識を学問の中に入れていいのかはここでは考えないことにして、学問か昼寝か。ここでは昼寝(何でもかんでも実際にやってみること)の勝ち!としておきたい。「書を捨てよ町へ出よう」ということです。

 

 くり出せ!!

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